高額買取してもらいやすい切手のシリーズ

高額買取してもらいやすい切手のシリーズ高額買取してもらいやすいのが、1955年以前に発行されたシリーズです。高値がつく切手はプレミアといって、額面よりも高ければプレミア扱いになります。額面は切手に書いてある数字のことで、購入・使用する際の値段です。
希少価値がないものは、額面以下でしか売れません。
希少価値が高いものは、1枚で何十万円もするものもあります。
プレミアシリーズとしては、次のようなものがあります。
1つ目は小判切手です。
1876年〜1892年に発行された普通切手で、手彫りから初めて印刷機を使って大量発行が可能になったときに発行されたものです。ドイツの印刷会社の指導を受けてこの技術が可能になりました。
長方形の枠の中に、小判型の楕円形がデザインされているので、この名前がついています。印刷技術の向上が製造に生かされ始めたので、同じ種類や額面、製造時期によって細かな違いがあるので、この違いが好きでコレクションしている人もいます。
2つ目は菊切手です。
1899年〜1908年に発行された普通切手で、機器の絵が真ん中にデザインされています。額面は5厘〜10円で全部で20種類あります。発行枚数は多かったものの、戦争や震災の影響で多くが失われてしまったため、現存数が少ないので希少価値が高いです。特に、5円と10円の額面のものは価値が高くて、保管状態が良ければ1枚10万円のプレミアがつくこともあります。
3つ目は軍事切手です。
1910年〜1944年まで使用されていた切手で、普通切手なのですが、それに「軍事」の文字が印刷されています。中国や朝鮮半島に駐留していた大日本帝国の陸軍と海軍の下士官兵に向けて2枚だけ支給されていました。戦地にいる兵士、戦地から自国に送る郵便に使われていたもので、菊軍事、大正白紙軍事などが高額で買取されています。
4つ目は航空切手です。
1929年〜1953年に発行され、航空郵便用に用いられました。五十塔航空、観山航空や、1961年のコイル航空などがあります。
コイル航空は京都中央局の自動販売機の使用に間に合わせるために、五十塔航空を流用して、臨時で使われたものです。
コイル航空は京都中央局と東京中央局の窓口でしか販売されず、しかも発行枚数15万枚と少なかったため、かなりのレアものです。
こういったシリーズは高額買取が期待できるので、家に古いものがあるなら、買取業者に持って行ってみましょう。中には何十万円ものプレミア品が見つかるかもしれませんよ。