記念切手を買取してもらうポイント
記念切手とは、日本や世界の各国において大きな行事があった場合に発行される切手です。最近では新幹線開業50周年やブラジルワールドカップへの出場、沖縄の日本復帰40周年といった行事が行われた際に発行されています。発行枚数と販売期間、さらには販売される郵便局が限定されているため入手することが難しく、さらに過去に発売されたものは再販されることが滅多にないため希少価値が高まります。記念切手を買取してもらう際には、通常の切手とは異なるポイントがあります。
まずは切手の種類です。記念切手は1年間のうちに数種類発売されるため数が多く、どの種類でも価値があるというわけではありません。発行枚数が多く入手が容易だった種類については価値が付かないことも少なくないのです。価値がある種類と挙げられるのは、発行枚数が少なかったものや発行の契機となった行事そのものの人気が高いもの、発行された時期が古いものなどです。
保管状態も買取価格に大きな影響があります。バラではなくワンシートで保管されていることは大切で、バラになっていると価値が数分の一に落ちてしまうこともあります。また、欠けや汚れがあることもマイナスポイントになります。そして、最も大切なことは未使用であることです。使用済みでも値段が付くことはありますが、よほど貴重なものでなければ価値は大きく下がってしまうのです。
また、買取に出す店を選ぶことも大切なポイントです。郵便局では買い取ってもらうことはできないため、買取に出すときは中古品を扱う店に持ち込むことになりますが、リサイクルショップや地域の質屋は避けるべきです。切手の価値が分からず、額面以上の査定をしてもらえないことがあるのです。そのため、記念切手の価値を理解している店であることは絶対条件ですが、さらに切手のみを扱う専門店であれば望ましいと言えます。現在ではインターネット上にショップを出店している専門店も多く、無料で見積もりをしてもらえるため積極的に利用しましょう。思わぬ高値が付くこともあります。
近年利用する人が増えている個人間で売買を行うオークションは一長一短です。オークションは競り合いが起きることで価格がどんどん押し上げられることがありますが、落札後に発送しても難癖を付けられて返品を迫られることもあります。個人間の売買はそういったリスクがあるため、可能な限り専門店で買取をしてもらうべきなのです。